"キモい"が僕を強くしました
"キモい"という言葉、誰もが使ったことがあると思います。
そのくせ言われると傷ついちゃいます。
"キモい"という言葉からは逃げられない現代で、あらためて"キモい"という言葉について考えて見ました。
この記事は誹謗中傷を推奨するものではありません。
誰かに"キモい"と言うことはできるだけ控えるべきです。
でも、もし誰かに"キモい"と言われた場合にダメージを最小限にする考え方をご紹介します。
"キモい"の種別を考える
"キモい"という言葉がネガティブなものなのは間違いないですが、"キモい"が発せられるタイミングはどんな時でしょうか。
"キモい"は【気持ち悪い】の略ですが、現代では気持ち悪いと感じたときだけでなく、否定的な感情を表現する際にも"キモい"が用いられます。
この否定的な感情を表現するケースとして"キモい"はどの様な役割を持っているでしょうか。
僕は「リアクション」と「フィードバック」の2種類があると考えます。
リアクション: 気持ち悪いものを見たときの感情表現で悪意が無い
フィードバック:特定の人やモノに対する否定的な意見で悪意がある
イメージとしては、家に虫が出た時に咄嗟に「キモい!」と出てしまうのはリアクションです。
一方で好意の無い相手から強引に言い寄られて「キモい!」と出るのはフィードバックです。
"キモい"という言葉を耳にしたとき、それがリアクションかフィードバックかを見極めるのが重要です。
それがリアクションだった場合、傷つく必要はありません。暑いや寒い、楽しいや悲しい、と言った感情と同じで特に大きな意味を持たないためです。
大事なのは"キモい"のフィードバック
フィードバックの意味で発せられた"キモい"には悪意があるためダメージが大きいです。
例えば、仲間内でふざけていた時に誰かに"キモい"と言われた経験はないでしょうか?
このフィードバック的"キモい"に傷ついたことがある方も多いと思います。
ではなぜ傷ついてしまうのでしょう。
我に返って恥ずかしくなった、自尊心に響いた等、色々あると思います。
大事なのは振り返ること、なぜキモいと言われたのか、なにがキモかったのか。
"キモい"の3文字に隠されている中身を見つけると、実は自分の成長に繋がる何かが隠されているかもしれません。
率直なフィードバックをもらった、改善機会があったと考えると傷つく"キモい"もちょっとだけポジティブに受け止められます。
"キモい"と発する側の心理
また、"キモい"と言う側の心理はどうなっているのか、なぜ否定的になるのかを考えてみます。
自分が"キモい"と言ったときにはどんな心理でしたでしょう。
相手の言動に嫌悪感があった場合がほとんどだと思いますが、この嫌悪感はどこから来るのでしょう。
相手と自分の価値観や立場の違いがそうさせるのではないでしょうか。
時には嫉妬心が含まれている場合もあるかと思います。
なので、もしかすると過去あなたに向けて発せられた"キモい"は、否定だけではなく"違い"を表現する言葉だったかもしれません。
多様性を受け入れられないケースでは度々"キモい"という言葉が発せられます。
自分がキモいと発したことがあれば、なぜ"キモい"と思ったのかを考えてみると自分の価値観を見直すきっかけになるかもしれません。
ターゲットと結果を想像する
今回は"キモい"という言葉をキーワードにしましたが、すべての人に受け入れられる人間になることは不可能です。
考え・価値観は十人十色。
誰かの「良い」は誰かの「悪い」です。
自分の言動のターゲットが誰かを考えてみるのがおすすめです。
例えば、クラスで仲の良いグループでふざけていて他のグループに"キモい"と言われたとします。
このおふざけのターゲットは【仲の良いグループ】なので、ターゲット外の他のグループからすると否定的な内容に感じられて"キモい"と言われるかもしれません。
おふざけの目的はターゲットグループを笑わせることであれば、結果は成功で他グループの"キモい"は副産物で発生したと考えられます。
とすると、おふざけの目的が達成しているので自分の行動は間違っているとは言い切れませんね。
ただ"、キモい"と言われたことに対して、誰かに不快感を与えて倫理的ではなかったか、と視野を広げることは大事です。
もしかしたらTPOに則しておらず、やりすぎ・いきすぎ と捉えられたのかもしれません。この場合は改善が必要です。
僕は、自分の言動のターゲットはどこか・結果がどうなると良いかを想像するようにしています。そして、どこまでの"キモい"なら許容範囲かを考える様にしています。
こう考えると"キモい"という言葉は、有用に見えてきます。
"キモい"は率直なフィードバックで改善機会。僕はこれで強くなりました。
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